シンプルライフを目指す<2022.9.12>

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2020年から始まったコロナ騒動をきっかけに、仕事の仕方や生き方、住む場所などを見直
された方も多いと思います。
一生のなかでも、お勤めされている方の場合、60歳か65歳の定年を過ぎた頃には、
役職もなくなり、収入も減り、会社の人間関係もなくなり、世間が狭くなっていきます。
そうなったときは、当然、若い頃と考え方を変えないと生きづらくなります。
これに対する方法が、「執着やこだわりを捨てる(手放す)」ことだといいます。

「執着やこだわり」を捨てるのは難しくても、自分が今までため込んできた、物や洋服、
バッグ、食器、靴、寝具、家電、等々を捨てることはできます。
「1年以上使っていないもの」「サイズが合わない洋服」「もらったけど使っていないもの
」「念のために置いてあるもの」「デジタル化できるもの」等々、
今のライフスタイルに合っていないものは捨てる必要があります。
逆に、物を捨てると、「執着やこだわり」も捨てることができるものです。
思いが詰まったものであればあるほど、捨ててしまえば、新たなスタートができます。
《人生がときめく片づけの魔法》で有名な『こんまり』こと近藤麻理恵さんにこんな言葉
があります
「何を所有したいのかという問題は、実際には自分の人生をどのように生きたいのかという問題です」
「何かを手放せない理由を深く掘り下げると、過去への執着と未来への恐れの2つしかありません」
「”片付け”とは過去に片をつけること」
「片付けを始めた瞬間から、人生をリセットせざるを得なくなります。その結果、あなたの人生は変わり始めます。」
物を捨てることは、「執着やこだわり」を捨てること。
捨てれば捨てるほど、心も身体もラクに軽くなってきます

小林正観著【努力ゼロの幸福論】でも、
若いころは夢や希望を持ち、何かを得たいと思うものです。
そのパワーやエネルギーが強ければ強いほど、それが原動力となって前へ前へと突き動かしてくれる。
努力する、頑張るといったことが追い風になるでしょう。
ところが、人生は折り返し地点を過ぎると風向きが一気に変わります。
今まで追い風だったエネルギーや力が突如として向かい風となる。
何かを得たいと望めば望むだけ、求めれば求めるだけ、向かい風は強さを増していくのです。
信じてきたものが逆に壁として立ちはだかる。
そんなイメージです。

そうなったときにどうすればいいのか。
「執着やこだわりを捨てる」ことです。
何かを得ようとしていた「我」をどんどん手放すことで向かい風は和らぎます
もちろん、それらはあなたが大切にしてきたものですから、簡単ではないでしょう。
しかし、一つひとつ吟味して、自分に必要なものなのかどうかを確認していくことは、人
生の後半において、とても大切な時間となります。
そのうちに「捨てること」が追い風になりはじめる。
その風に安心して身をゆだねることができるようになれば、心も身体もラクに軽くなって
くるのです。

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