<与えるという事>2022.5.23

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フォーエバービジネスで15年ほど経った頃の1999年、私は大阪の中心地に200名もの方々が参加いただけるセミナールームを構えていました。

そちらでは健康・潜在意識などいろいろなテーマでセミナーを開催していましたが、あるご縁で本田健さんご本人に来ていただいて講演会を開催いたしました。

今日は、そのころに出版された本田さん著の『決めた未来しか実現しない』サンマーク出版の中にある「与えること」をご紹介したいと思います。

 

本田健著『決めた未来しか実現しない』

あるとき、私はメンターに、「豊かな人生を生きるために、たった一つの秘訣があるとしたら、何ですか?」と聞いたことがあります。

そのとき、「ただ与える」ことだと言われました。

それ以来、どんなときも、「与えること」をあらゆる面で実践しています。

たとえば、私はいまインターネットラジオで『Dear Ken』という番組をやっています。

これは毎週一時間、読者の方が電話をしてきて、人生相談をするというシンプルな内容です。

これを始めたきっかけは、故ルネ・ヴァンダール・ワタナベさんという占星術の先生がご存命のとき、毎週一時間だけ無料で電話相談をしているのを知ったからでした。

ルネ・ワタナベさんは女性誌に占いのコーナーを最初につくった、その分野では高名な先生だったので、鑑定料も高額で、若い人にはなかなか払える金額ではありませんでした。

そこで、毎週火曜日の夜八時から九時の間の一時間だけ、無料の電話相談 の時間を設けたのです。

私の場合は、毎週同じ時間にどこかにいるのは、ちょっと窮屈だなと感じたので、別の方法をとることにしました。

千人規模で講演会をやるときや、セミナーをやるときには、招待枠を設けています。

いまは経済的に厳しいけれど人生を変えたい、という人や若い人向けに、「ペイフォワード枠」として、プレゼントしています。

ペイフォワードとは、親切を次の人に回すという意味の英語ですが、同名のタイトルの映画をヒントに、私も誰かに親切を回すことにしました。

たとえば、大学生など若い人を中心に三十人を泊まりがけのセミナーに招待しました。

セミナー代、宿泊代、食事代、すべて無料にして、自己負担でお願いするのは、往復の交通費のみというものでした。

やってみたところ、みんな大喜びで、人生の転機になったという人からたくさんの 礼状をもらいました。

このコースの三日目が終了し、「お疲れさま、今回も成功してよかった」とスタッフたちと打ち上げで話していたときでした。

複数の出版社の担当の方からメールが相次いできて、それがすべて既刊本の増刷のお知らせだったのです。

「おもしろいことに、その金額は、セミナーへの招待すべてに使ったお金の倍でした。

私は、もう一回やりなさいよ!というメッセージに受け取りました。

誰かに何かを与えると、必ず自分に返ってくる

「またしても」と実感した夜でした。

いつの日か、すべての人がこの法則を知って、持っているお金の一○パーセントをほかの人に回し出したら、世界はもっと幸せで楽しい場所になるだろうな、と思っています。

自由に与えて、自由に受け取る世界

これは私の夢の一つです。

ところで、誰かに何かを与えたいけれど先立つものがない、誰かに何かを与えられるほど、いまの自分には金銭的な余裕がない、という人もいるかもしれません。

「与える」のには、お金が必要とは限りません。

お金がないときには、「笑顔を与える」でもいいのです。

「やさしいまなざし」に心を癒される人も多いはずです。

誰かのために何かをやってあげる「あなたの時間」でもいいのです。

何でもいいので、あなたがもっているものを分かち合うということを意識してください

「与える練習」をしてみるのもよいでしょう。

たとえば、「今月一緒に食事をする人一人には、必ず自分がごちそうする」などと決めるのです。

そしてその後の自分の気分や実際の生活がどうなるかを見てください。

『決めた未来しか実現しない』サンマーク出

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